FEATURE

特長

「ELASTIL(エラスティル)」は高機能な発泡体です。
その優れた特性をご紹介します。
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ABOUT “ELASTIL”

「ELASTIL」とは

「ELASTIL(エラスティル)」は、、それぞれの優れた特性を、積水化成品が長年培ったノウハウで融合させた素材『熱可塑性エラストマービーズ発泡体』です。

GLOSSARY

用語集

ポリスチレンやポリプロピレンなどのプラスチックをビーズ状に発泡させて、金型内で加熱・成型した製品。
常温では変形しにくいが、加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質のこと。
「elastic(弾性のある)」と「polymer(ポリマー、⾼分⼦化合物)」を組み合わせた造語。ゴムのような弾性をもつ、柔らかい⾼分⼦素材。
ビーズ発泡体と熱可塑性エラストマー、それぞれの優れた特性を融合させた

LINEUP

製品ラインナップ

  • 熱可塑性エラストマービーズ発泡体

    「ELASTIL(エラスティル)」は、弾性・反発性・柔軟性などに優れた発泡体で、⾮発泡のウレタンやEVA品に⽐べ、製品重量を50%削減することが可能です。その様々な特性から、スポーツや介護分野など、様々な⽤途に活⽤できます。

  • バイオマス由来素材を活⽤した
    熱可塑性エラストマービーズ発泡体

    「ELASTIL BIO(エラスティル バイオ)」は、「ELASTIL」の特性をそのままに、植物(トウゴマ)由来素材を含んだグレード(バイオマス度:25%程度)です。⽯油由来素材の削減・軽量化を通して環境に貢献します。

「物性表」を見る

DETAILS OF FEATURES

特長の詳細

FLEXIBILITY & RECOVERABILITY

やわらかく、しなやか

発泡体として代表的な「」の板をイメージしてみてください。発泡スチロールの板を曲げようとすると、そのうち割れてしまいます。 一方「ELASTIL(エラスティル)」は、エラストマーの特性である「柔軟性・復元性」を持つため、曲げたりねじったりできる上、元の状態に戻ります。発泡体でありながら曲げても捻っても壊れない、また発泡倍率を変更することで硬さや弾力強度も調整可能な、大変ユニークな素材です。

「ELASTIL(エラスティル)」と似たような、軽く・柔らかく・弾力性のある素材に「」というものがあります。 このEVA素材と比較すると「ELASTIL(エラスティル)」は、EVA素材よりもが高くしっかりしている一方で、 はEVA素材よりも歪みが小さくなります。すなわち復元性(耐久力・回復力)はEVA素材を上回ります。

GLOSSARY

用語集

石油から作られたポリスチレン(PS)を小さな粒状にした原料ビーズを、発泡剤で膨らませた素材。白くて軽いことが特徴。
Ethylen-Vinyl Acetate(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)の略称。柔らかく弾力があるプラスチックの一種。水に強く、軽量という特性も持つ。スリッパやサンダルの靴底、ジョイントマット、目地材や接着剤など、多岐にわたり使われているが、熱に弱く、切れ目が入ると破れやすいという性質がある。
発泡体の表面を押した時に、どれくらいの力で凹むかを数値で表したもの。数値が大きいほど硬く、小さいほど柔らかいことを意味する。測定方法により硬度の数値が変わるが、発泡体はアスカーゴム硬度計C型(アスカーC)での計測が一般的。
発泡体材料を圧縮し、圧縮開放後の「歪み」の割合を表したもの。「歪み」とは、元の厚みまでに復元しない部分を指す。試験では、長時間圧縮した際の歪みを確認する。値が小さいほど歪みが小さい、すなわち復元性が高いことを示す。

実験動画:柔軟性

実験動画:復元性

柔軟性〈表面硬度〉と復元性〈圧縮永久歪み〉(EVA素材との比較)

グラフ:柔軟性〈表面硬度〉と復元性〈圧縮永久歪み〉(EVA素材との比較)

ELASTICITY

ゴムのように弾む

従来の発泡体には衝撃吸収性があります。例えば、板状に成型した従来の発泡体の上に卵を落とした場合、落とした卵は割れませんが、衝撃を吸収した発泡体の板には凹んだ跡が残ります。 一方「ELASTIL(エラスティル)」は、エラストマーの特性である「弾性・高反発性」も持ちあわせています。 これにより、「ELASTIL(エラスティル)」の板の上に卵を落とした場合、卵は割れず、板自体にも凹んだ跡が残りません。

反発力は「」で表されます。ELASTIL(エラスティル)は異素材の発泡体と比べても反発係数が大きく、従来の発泡体の弱点を克服した素材であると言えます。

GLOSSARY

用語集

固定した物体Aに、物体Bが衝突した後、物体Bがどれくらい跳ね返るかを表す数値。はねかえり係数とも言われ、数値が大きいほどよく跳ね返ることを示す。軟質発泡体における一般的な試験では、試験片に定められた高さから鋼球を落下させ、跳ね返った高さから求められる。

実験動画:反発力

反発力〈反発係数〉(異素材との比較)

グラフ:反発力〈反発係数〉(異素材との比較)

LIGHTWEIGHT & ENVIRONMENTAL PERFORMANCE

軽量であること=環境性能が高い

製品自体を軽量化することは、製品の運搬や扱う際に必要なエネルギー・コストの削減に繋がります。したがって、軽量な素材を使用すること自体が「環境負荷の低減」につながります。

「ELASTIL(エラスティル)」は発泡体なので大変軽量で、環境性能が非常に高い素材です。また「ELASTIL(エラスティル)」の特性をそのままに、植物由来素材を25%以上含んだグレードの製品「ELASTIL BIO(エラスティル バイオ)」は、⽯油由来素材の削減・軽量化を通して環境に貢献します。

画像:発泡ビーズ

発泡ビーズの写真

軽量化が環境性能に与える影響

グラフィック:軽量化が環境性能に与える影響

THERMAL INSULATION

空気の層がもたらす断熱性能

「ELASTIL(エラスティル)」はの発泡体です。そのため、連続気泡構造の軟質フォームに比べ吸水しにくく、断熱性にも優れています。 「ELASTIL(エラスティル)」を間近で見ると、小さな粒の集合体であることが分かります。その小さな粒のひとつひとつには空気が閉じ込められており、この空気こそが優れた断熱性能をもたらしているのです。 また「ELASTIL(エラスティル)」は断熱性能に加えて、耐熱性・難燃性も兼ね備えています。

GLOSSARY

用語集

それぞれが独立した小さな空気の部屋(独立気泡)で仕切られた構造。これに対する「連続気泡構造」の発泡体(軟式フォーム)に比べ、熱や音、水分の伝導を効果的に防ぐことができる。

独立気泡構造と連続気泡構造

独立気泡構造と連続気泡構造

DURABILITY

「粘り」が生み出す高耐久

「ELASTIL(エラスティル)」は、従来のビーズ発泡体とエラストマー、それぞれの特長がバランス良く融合した素材です。そのバランスの良さが「粘り」を生み出し、高耐久性を実現しています。 リューターで削る実験では、一般的な発泡スチロールの板の場合はそれほど力を入れずとも削れて細かいクズが出てしまいますが、「ELASTIL(エラスティル)」の場合は粘りがあるためリューターが当たっただけでは削れません。 傷が付きにくい素材ですから、繰り返し使用するような用途にも向いています。

実験動画:耐摩耗性